湖ノ上茶屋(コノウエサヤ)です。
略してコノサヤです。
皆さんの作品全然読みに行けてないですごめんなさい!
長いの書いている影響で低浮上です💦
🍡オススメ掲載!ありがとうございます🍡
22/5/30🍵おにぎり
https://monogatary.com/story/372777
22/3/7🍵カラフルーズ
https://monogatary.com/episode/353912
🍡挿絵いただきました!ありがとうございます🍡
22/3/2🍵ルメラーrumeraー第六話🍵howariさまより
隙あらばタイトルに本文に食べ物を突っ込もうとする食いしん坊です。
念願の!団地に入居しました!!
リアクション、コメントありがとうございます!
皆さま、どうぞよろしくお願いいたします!
そこに残されていたのは、足だけだった。 新たな獲物を放り込むためにと、持ち出された虫かごが返ってくる頃には、また。足だけになる奴がそこで跳ねている。 連れ去られ、押し込められた籠の中。 カマキリが、同じく連れ去られてきた奴を食らう。 その様は、ライオンがシマウマを食らうようだった。 私は、この小さな籠の中にサバンナを見たのだ。 広大なサバンナと狭小な籠の中の違いは、赤しかない。 ライオンが貪り食うシマウマからはだくだくと流れるだろう赤が、生い茂る草を汚すだろう赤が、この籠の中にはない。 飽きたのだか、動きを止めたからなのだか。 それともたらふく食べて満足したのだか。…続きを読む
まん丸のスイカを、果物ナイフでふたつに割った。 刃が底につくなり現れた断面は、ふたつの丸い、ステージに見えた。 ポピーレッドの中で煌めくのは、白と黒の星々だ。 白と黒。 相反する色が、眼前、赤の中で瞬いている。 じゅわりと滲む水分は、光をあちらこちらへと散らしていく。 果物ナイフを鞘に収めた。 それはさながら、実とともに割られた、白い心をあらわにする黒い種のようだった。白い刃を、黒い鞘が飲み込むようだった。 刃と鞘。 切り裂くために存在する刃を、鞘は切り裂けないように変えるというのに、それでもいつも、共にいる。 刃は鞘の思いを受け入れ、鞘は刃を受け入れる。 そうして新…続きを読む
物心つく頃にはすでに、キャッチボールが苦手だった。 飛んできたそれを掴むことも苦手だし、投げ返すのはもっともっと苦手。 どれだけ月日が流れても、キャッチボールは上手くならなくて、何なら一分一秒ごとにどんどんと苦手になっていく。 何とか握りしめたそれを相手に投げ返したならば、明後日の方向に飛んでいくか、地面にぶつかってぴょんぴょん跳ねた後にコロコロ転がるか、力任せに投げたそれが相手を殴るかだ。 生きていくためにと、苦痛を感じながらもキャッチボールをした後は、たいていひとり、反省会をしている。 あの時の投球がどうだったとか、捕球が上手くできなかったとか。 うじうじうじうじ考えてい…続きを読む
「楽しんできてね」『由香里の分まで楽しんでくるよ』 通話が終了したスマートフォンは、握りしめるうちに画面がブラックアウトした。 このままこれに吸い込まれたい。 もはや居なかったことになればいい。 いつもこうだ。私は迷惑しかかけない。 私なんか、存在しなければ迷惑もかけないのに。 これが、希死念慮ってやつなのだろうか。 いや、そこまで大それてはいない。 ただの現実逃避だ。 私は、いつまで経っても大人になれない。 気づけばもう、成人したっていうのに。 ぼーっと自身の存在価値について考えた。 身体の震えは何からくるのか。 不甲斐なさ? それとも、熱? †…続きを読む
かきぴーさんの投稿(https://monogatary.com/episode/387602)をうけ、突貫で綴った物語です。カタリ執筆中につき、すぐには続きませんが、多分続きます。ピーチTVの紹介文言とのズレについては甘ーい心でお許しください……!後日、お題設定変更しますが、本日はこちらで。と、思ったらお題変更できないんですね、このままいきます!お許しを〜!!ーーー 気付いたら知らないところにいた。 ものすごく腹ペコだった。 その辺を歩いている猫が咥えていた、丸い何かの串刺しを奪い取った。 食わねば死ぬ。 それならば、猫が咥えた謎の食べ物でもいいから食べたいと思っ…続きを読む
朝から働きづめだっていうのに、沈む直前まで悪あがきは続く。今までの努力の成果と、最後の力を振り絞った熱が全身に突き刺さる。じとりと纏わりつく湿気が不快だ。せっかく時間をかけて頑張ったメイクが少しでも崩れないようにと、ハンディファンを顔に向けた。 慣れない履物。移動に時間がかかるだろうと早く待ち合わせ場所に来たのはいいけれど、さすがにちょっと早すぎた。あたりを見回せば数時間前から働いているだろう出店の人が、少し疲れの滲む赤い顔で声を張っている。その威勢のいい声と子どもの笑い声、泣き声が合わさって不協和音が響く。 もうすぐ日が暮れる。子どもには辛い時間帯なのだろう。ぐずる子供を連れて帰るか、…続きを読む
「おめでとうございます」 そう言われながら、私は自分で棺桶に入る。 65歳を超えたなら、死んでもいいことになった。 まさか自分が65歳になるタイミングでこの制度が実現するとは、運がいい。 私はこれから、人生を卒業する。 死んだ先に何が待っているのかは分からない。 けれど、息絶えた先に待っている世界で、新たな生活を送ることを今から楽しみにしている。 ずっと思っていたのだ。 危なっかしい運転をする人が怖いと。 横断歩道がすぐそこにあるのに、片側二車線だろうが気にせずトコトコ渡る人が怖いと。 神様でもないのに客だからと威張る人が怖いと。 私も年を重ねる…続きを読む
本作は、かきぴーさんの投稿のコメント欄から誕生しました。↓かきぴーさんの投稿はコチラhttps://monogatary.com/episode/376480木ツ女木先生から原稿をお預かりしております。ご笑納ください。🖌コノウエーーー節約のためにと水筒に入れたお茶を1ミリも飲まなかったくせに、家へ帰る途中に見つけたオープンしたてのカフェでベンティサイズのカフェオレを買ってしまった。家についてもまだ半分以上残っているカフェオレ。飲むだけではなんだかな、とつまみ出したコーンチョコ。このままでは虫歯になると、ようやく飲み出した水筒のお茶。お茶を飲んだら食べたくな…続きを読む
あら、また来てくださったの?嬉しいわ。今日は何が出てくるかって?そうね、こんな荒れた日にわざわざボートを出す人なんて居ないと思って、考えてなかったわ。あなたは何が良い?え、クッキー?ふふふ、いつもお団子とお抹茶しか出さないこのお店で、クッキーが出てくると思う?あぁ、でも。ちょっと待って。……30分待ってくれる?焼きたてをお出しするわ。あなたのためだけに、今から焼いちゃう。…続きを読む
これは私のスベる話でございます。 スベる、と言いましても、後ほどきちんとオチますので、お好みのお飲み物でも楽しみながら、ほじった鼻くそを飛ばしながらお読みくださいませ。 さて、私はしがない物書きをしております。ある日、自宅で筆を走らせておりましたところ、 ドンドンドンドン と、玄関扉を叩く音が響き渡ったのです。ずいぶんと乱暴なその音に、少々イラつきを覚えながら、 ハイハイハイハイ と、扉を開けましたら、そこに立っていた、ガタイの良い、厳ついお顔の方がこちらをギロリと睨みつけながら言うのです。「お前ごと解体されたくなけりゃ出ていけ」 つまるところ、高速道路を作る…続きを読む