もし私が君になれたなら悪い夢 すべて食べ尽くせるのに思い通りにならなくてもいいただ息もできないような 不安から逃れて安心して眠れるようにでも私は何もできなくて悪い夢 逆に食いちぎられそう同じ続きをみるだけでもいいただ日々が過ごせるように 大切に抱いて腕の中で眠れるようにもしすべてを夢にしてしまえば何もかも 君が食べてくれるかなねぇそうして あした めざめたら何食わぬ顔の 朝を迎えるんだもう悪夢に 心痛めずに永い愛 ちゃんと味わい尽くせるのに…続きを読む
そのゲームのルールの秀逸なところは変わらずいることは罪だと思わせるところにある前向きであればあるほど迷いなく手を加えてしまう美しい旋律をハミングのままにできず詞をのせずには居られぬようにバケツの水も入れ過ぎれば溢れるかえってうまくいかないのにねひとときの満足に浸るその誤差が 引き返せないものになると知らずそんなはずじゃなかったと気づいて (罠にかかるなよ)そう伝えようとする頃にはタイムアップなんだことづけは あとづけで傷つけないで 気にかけないで肩寄せ合って 偏よりあって花咲かそう 鼻明かそう愛に包まれて 哀に潰されてぬくも…続きを読む
いつかの ふるい舞い散る 追憶 不器用で 見ていたのは いつもステンシル越しで 素顔のまま ありのまま 知らないままいつも泣かない雪ばかり降らせてきたからほんものみたいに ちゃんと とけてくれなくて季節 幾つ過ぎても足跡で薄れていく だけど片鱗を残して笑顔のまま 会えぬまま 消えないまま二度と描けない 雪はもう降ることないからもしもの未来に ちゃんと 辿り着けなくて期せず 迷い込んでもいつも泣かない雪ばかり降らせてきたからほんものみたいに ちゃんと とけてくれなくて今も泣かない雪だけが 振り向くとそこに甘い真ん中は とっくに なくなって…続きを読む
きみに さよならうそを ひめえがおは やぶれいろ ほんねつげず ぬくもりまぜて ちるどこへ あゆむの君に さよなら嘘を 秘め笑顔は 破れ色 本音告げず ぬくもり混ぜて 散るどこへ 歩むの…続きを読む
微睡む刻は 揺蕩い心地よくてかけがえない 窮屈を 手に入れているこの上なく 今日もまた 恵まれている夢みたものは たしかにここにあって際限ない 輪の中に 囲まれている絶える間なく いつまでも 注がれているそれなのに どこかこのソネットが不完全に思えてふとした拍子 四つ葉のクローバーを探してしまうそれもいい ときに目をこすっては奮わすモノ起こして沸騰したよりも 4℃低いコーヒーが美味しいように…続きを読む
スパイスとハーブの違いについて調べてみたんですほんとかどうだか自家栽培できないものがスパイスなんですって外から来たものだから刺激を そう呼ぶのですねでは一晩寝かせて馴染んだら私の一部だと言っていいですかするとまた欲しくなりますねだから ときに際限がなくなるのですねそれともどうですか大量に侵食がすすんだならむしろ私がスパイスの方になりますか見失いますか…なんて いつのまにか昔ほど刺激がなくてもいいですか味気なくてもいけますかお腹はちゃんと満たされてますからねでもそれで毎日飽きずに食べられますかまぁそもそも好みなんて日々変わるもの難しく考えす…続きを読む
どんなに美しく紡がれた詩だとしてもあなたの声じゃなきゃきっと心からは響かない奪わないで ずっとそばにわたしには 願う資格すらないかもしれないけど未来に奏でるメロディーならなおあなたの声でとどけてほしいこの胸 震わせてほしいからさないで ずっといつまでもあなたなしの生き方を わたしは知らない誰かのため 何より自分のため光へ歩み続ける痛みは破片ですら こんなに突き刺さるけど終わらせないで 地図の続き 物語の続き どうか連れていって嘘にしないで どんなに綺麗でも傷つく姿 目をそらしたいでも裏腹な心は また会えると…まだ すべてのことをあな…続きを読む
ぬくもりを感じられるから…そんな理由で冬が好きだと言えた私は布団にくるまれたままの当然を当然のまま纏っていたのかと気づく 昨晩の雪が きっと残って居るそう 雪。だと呼べてしまう誠実の詩に 奪われたはずの私が何をそんなにおそれることがあるかとそんなことさえ言い出しそうだはたして違和感の正体は潔さであろうかいいんだ、と それでいいんだ、と赦せるやさしさであろうかあるいはやはり汚れであるか 汚れであろうか得たのか 喪ったのかそれすら漠然の そういえばあの雪だるまは かろうじて己を保っているだろうかまた ふる きっと ふるこれも…続きを読む
あいつに乗り込んで 自在に空を行き交えたとして雨の向こう側には届きやしないふとした拍子 弾け飛んで理の外へ?ありえない。 土台無理な話さてのひらの上まわる プラキシノスコープその白昼夢 見ているのか 見られているのか小さな鏡に太陽をあてたくらいじゃ答えにたどり着けないって?だけど世界を呑み込みたければ同じサイズの鏡が必要だろう? どうせ無理な話さのぼり詰めた先で降り続ける雨が雪に変わっただけだったように気づけばすべて虚無に絡め取られていくだろう読み込みと書き込みは同じ刹那でイマと永遠は同じ種子ならば終わることなんてないんだろう?だったら…続きを読む