とある展覧会がある。そこにはたった1枚の写真があるだけで、他に何もなかった。一応宣伝はしているだろうが、お客が全く来ない。そういう展覧会だった。主催者側は展示する作品を募集する際、このような展示会だとは説明しない。すれば、来ないと分かってしまうからだ。いや、例え展示者が現れたとしても、“自分の作品しかないのなら、逆に目立って注目を浴び、仕事の依頼が来る“という、如何にも浅はかな考えを持つ者達ぐらいだろう。そんな展覧会に、1人の青年が名乗りを上げた。見たところ何の特徴もない、ごく普通の青年である。主催者側に言われた通り、作品を持ってきて展示をし、1週間後外して…続きを読む
物差し君が言いました。「いいな、鋏君は……紙を綺麗に切ることが出来て」“羨ましいよ……”と嘆く物差し君に、鋏君は困惑した表情を浮かべて言いました。「何を言っているんだい物差し君。僕からすれば、線を綺麗に引ける物差し君こそ、羨ましいよ」ガックリと肩を落とす鋏君。二人の表情は、とても辛そうです。そこで、暫くの間二人は黙って何か良い案が浮かぶまで、ただひたすら待ちました。どのくらい待ったことでしょう。「あっ、そうだ!「えっ、何、何??」突然声をあげた物差し君に驚き、慌てて鋏君が訊ねます。物差し君は、ニコッと笑って“良い事を思い付いた!”と、瞳で訴え「そ…続きを読む
放課後に格ゲーやろうと誘ったら血を見ることとなりました……お粗末🙇令和4(2022)年4月6日12:07~12:12作成…続きを読む
この道は何処へ続くのか?通る度に考えていた。どちらのビルが無くなっても、成立しない真っ暗な細い道。僕は吸い込まれるように、その道に足を踏み入れた。令和4(2022)年4月1日12:09~12:16作成…続きを読む
ネイリストの資格を取る為、試験勉強を頑張っていた20才代女性が、戦国時代にタイムスリップする。呼んだのは平賀源内。実は彼、世間に隠れてタイムマシンなるものを、研究・作製していたのだ。時間が来たので、ここでお仕舞い☺️令和4(2022)年3月31日12:15~12:23作成…続きを読む