職場から駅まで徒歩20分。最寄りのコンビニで缶チューハイ1缶。「今日もお疲れ様でした」で乾杯。彼女と俺の、どちらからともなく始まったルーティーン。きっかけはあまり覚えていない。同じ職場の、まあ、普通に喋るくらいの立ち位置にいた一つ歳下の後輩。5人の飲み会は行けるけど、3人はちょっと気まずいかなくらいの関係だった。今では彼女が酎ハイならレモンよりグレープフルーツが好きなことも、缶ビールは少し苦手なことも、酔うといつもより可愛く笑うことも知っている。職場の目の前にあるコンビニで1缶買って、ちょうどよく飲み終わったらそのまま駅で解散。ちょっと飲み足りないねって時は、駅の手前にあ…続きを読む