気分屋です。
自分が傷つくことには敏感なのに、人が傷つくことには鈍感です。
そんなのでよければ、なかよくしてください。
◎サノ5月のアイコンはhowari様作成の山姥の味噌汁
https://monogatary.com/thumbnail/378305
たくさんの「山姥の味噌汁」をありがとう‼︎
そしてたくさんの味噌汁アイコンに大感謝です‼︎
◎挿絵ありがとう‼︎ 直近のみ紹介
未夢様
会員カード
https://monogatary.com/thumbnail/383908
あめだまにゃんこ
https://monogatary.com/thumbnail/377762
読むだけ時間の無駄みたいなものしか書けません
今はまだね、そのうちいつか
あまいあめだまべたい
めろんりんごもってた
だれかがすこしならべ
またひとつたべてみた
ミリアが文具店で店番をしているところにやってきた花子ちゃん、なんだかいつもの元気がない。「こんにちは!」ミリアが声をかけると花子ちゃん、ミリアの方をチラリと見て、「こんにちは」応える声にも、いつもの元気がない。「どうしたの?」思わずミリアが花子ちゃんにきくと、「あのね、学校で班分けがあったの。太郎くんは白で、花子は青」同じ班になれなくてがっかりしているんだ、花子ちゃん。「あ、違うの、同じじゃなくてもいいんだけどね、花子が赤だったら、太郎くんと紅白で結婚式みたいでラブラブじゃん、でも白と青だとなんというか、全然ダメで……」同じ班でなくてもいいけど、赤と白な…続きを読む
ミリアが文具店で店番をしていると、太郎くんがやってきた。「ミリアお姉さんは俳人ギャル?」店先には『俳人ギャル作品コンテスト』のポスターが貼ってある。「ああ、あれね。私、俳句詠まないし、メイクも服装もそんなに派手じゃないからちょっと違うかな」「そうなんだ」そうは言ったものの、ちょっと待てよ、とミリアは思う。女子高生、年齢的にはギャルっていえるよね。見た目はなんとでもなる、ならば私も『俳人ギャル』になれるよね。そして、文具店をまさに出ようとした太郎くんを呼び止めた。「太郎くんちょっと待って『俳人ギャル作品』考えるから」太郎くんはドキドキした。ミリアお姉さん、どん…続きを読む
ぼくの名前は『飴玉たべる』小学生の男の子「あめだまたべたい」の詩が大好きで毎日を「あめだまたべたい」で書いたり自分の気持ちを「あめだまたべたい」で書いたり、するつもりまずは自己紹介*****あめだまたべたい?あ あのねぼくのこと知ってほしい いめ めずらしい名前かもとおもった ただ だけど覚えてほしい漢字も調べ べま まさか忘れないでと念押しした たhttps://monogatary.com/episode/170516(『飴玉たべる』がぼくの名前)*****そしてね、たとえばぼくの今朝の話*****あめだまたべたい…続きを読む
私は死神とモニター画面を見ていた。そこには過去の私が写っている。そして、過去の私に向かって向こうからやってくるのは「運命の女神」、そうそう、聞いていたとおり、意外と若いというかいってみればまだ子供で、スーツケースをガラガラひっぱっている。頭には天使の輪が浮いていて、背中には羽がある。過去の私はというと……ん?! どこを見ているの? 後ろを向いたかと思えば下を見て、そのうち頭を抱え込んでしまった。そんなところで頭を抱え込んでいないで、ちゃんと前を見て!運命の女神は私……まだあどけなさの残る過去の私に、とびっきりの笑顔で笑いかけている。なんなら、手も振っている。それなのに過去の私、…続きを読む
さよならきみがぼくにそう言ったとき、ぼくは同じ言葉を返したと思う。それは普通にただの挨拶で、昨日もあって今日もあってそして明日もあることだから。だけど、それはきみのぼくへの最後の言葉だったんだ。次の日から、きみはいなかった。どうしていないのか、ぼくには結局のところよくわからなかったけど、ぼくにとってきみがいないことは事実であり、それが全てだった。いつからだろう、きみの視線を意識するようになったのは。最初は「よく目が合う子がいるな」それくらいにしか思っていなかったんだけど、そのうちぼくは気がついた。「きみはぼくを好き」本当のことをいうと、きみはぼくの好…続きを読む
カランコロンカランドアを開ける。「いらっしゃい」いつもニコニコ、笑って迎えてくれるユキちゃん。近所に住むお兄ちゃんみたいな人。いつからだろう、私がユキちゃんを、男の人として意識するようになったのは。クラスの友達が同じクラスのだれだれくんが好きなんていうのを、えっ? あの子のどこがいいの? まだ子供じゃん、なんて思ってしまって、たぶんそのときに気がついた、私はユキちゃんのことが好きなんだということに。私がドアを開けて入っていくと、ユキちゃんはいつもジュースを出してくれる。オレンジだったり、りんごだったり、ぶどうだったり。私はゆっくりゆっくり、その一杯のジュースを…続きを読む
はじめにこれは遠野りわさん用に味噌汁の挿絵をhowariさんに描いていただきたくて、それでサノが書いた遠野りわさんの山姥の味噌汁の物語です*-*-*-*-*莉衣和が手をつないでいるのはウサギのお面をかぶった女の子。「私、おうちがどこかわからなくなっちゃった。一緒に探して」そう言われて一緒に歩いているのだけど、この子、全然迷ってない。まっすぐ前を見て、莉衣和を引っ張ってずんずん歩いていく。どこまで行くのだろう、どんどん山奥に入っていく、もう帰りたいんだけど。でもこの子をここに一人おいて帰るわけにもいかない。この山、山姥が出るという噂もある、心細いなぁ、そう思ってい…続きを読む
山の中にぽつんと一人の女の子が座っている。「こんなところで、なにをしているの?」「……」「一人?」「……」「名前は?」(華火)彼女は指で空に書いた。「華火(はなび)ちゃんっていうのね? こんなところで一人だと危ないよ、私のおうちへおいで、おいしいお味噌汁、作っているの」私が華火に手をのばすと、華火はその小さな手で私の手を握る。(かわいい)「華火ちゃん、山姥の味噌汁って知ってる?」華火は首を横に振る。「山姥が作っている味噌汁でね、中には脳みそ、目玉、唇、カッパ、イケメン、あなた、にゃんこ、新世界、そんなものがいろいろ入っているんだよ。脳みそはた…続きを読む
今日は彼氏の太一とデート、クリスマスの前に、なんとか予定を合わせた。「クリスマスで、よくない?」太一はそういうけれど、今回はどうしても、クリスマスの前がよかった。だって私、迷ってる。太一とこのまま付き合っていいのか。元々、告白してきたのは太一の方だ。高校に入学してクラスの友達もよくわからないうちから気がつくとよく目が合う男の子がいて、それが太一だった。「好きです、付き合ってください」私のこと、どれだけ知ってるんだろうって思うんだけど、顔を真っ赤にして、それでもまっすぐに私を見て伝えてくれて、即、オッケーしてしまった。その告白だけで好きになってしまうくらい素敵だった…続きを読む