まただ。こんな時間に起きてしまった。きっと、学校の生徒たちの誰よりも、早起きなんだろうな。枕元のデジタル時計は、蛍光色の文字で四時一五分を指している。恐ろしく目覚めがいい。恐ろしく身体が軽く、今すぐにでも動ける。そりゃそうか。ここ最近、ほとんど、動いてないし。体力を使っていないから。昨日、何してたっけ。思い出せない。ああ、そうだ、何か絵を描いたな。ルーズリーフに。不恰好な形の雲が浮かぶ空。鳥。山。そういった絵だけど、あまり気に入らず途中でぐしゃぐしゃに丸めて、くずかごに捨てた。あと、かなり昔の映画をテレビで見た。マフィアもの。必見の名作らしいけれど、よくわからなかった。とに…続きを読む
重いまぶた 重い体今日も1日が始まるね 太陽はもうすぐそこだ昨日のこと まだ見ぬ今日のことが頭の中で巡る強くいようと 強くなろうと これまで生きてきた人の冷たさ 人のあたたかさ 確かに感じてきた生きることの果てしなさ 途方に暮れたこともしばしばそのたびに迷った 苦しんだ そのたびに前を向いた 前にしか景色はないって知っていたからカーテンを開けてみよう 空が白んで 目に映るものすべてはほんのり優しいとりあえず 今日を生きてみようよ君は知ってるはず 本当は1人じゃない君は生きたい そうだろう?勇気を持って 世界の優しさに目を向けて今日という日 迎えに行こう朝が始…続きを読む
声が聞こえる いろんな人の声流れる人波がうねる東京は眠らない高層ビルの窓にはいつも光が灯る僕はここにいると口に出しても それは聞こえないいろんな人たちの声にかき消されていいよ。それで、いいよ。声を上げて 声を求めて伝え合うこと 信じ合うこと「しー。」はいらないよね…続きを読む
サイダー 風鈴 縁側ずっと続くって思ってたけど そうじゃなかった川のせせらぎが僕を急かした 空の青さが僕をしめつけた過去と未来のはざま 届かない夢と追いかける現実と僕は空を仰ぐ 何を思ったか 石ころ蹴飛ばすきっと叶う 願いは叶う そう信じた夏きっとすべての感情が 僕の中にあったんだ喜怒哀楽だけじゃ語り尽くせない放課後のプール 夕暮れを映してたプールサイドに 思い出だけが取り残されたゴールネットを揺らす風 それらすべてが切なくて 僕は走り出たまだ見ぬ景色が欲しかっただけなんだ…続きを読む
友だちだって思ってた今までずっと これまでずっと人は別れ また出会うけど永遠なんてないけれどそれでもやっぱり探してる 今でも普遍の友情 愛情 純情諸行無常の響きあり昔の人は叫んだねけどそれって嘘っぱち変わらないものなどないだから楽しいけれど虚しいことも多いよねそれが運命というものならば受け入れていくしかないね少なくとも明日に備えて 未来に備えて今日という日を生きていくためにね…続きを読む