君は、いつもそうだ。遠くにいるようで、実は近いところに存在している。私は正直、君とは出会いたくない。君は、私と出会うことを望んでいるのだろうけど、私はこれっぽっちも望んじゃいない。「悪いが他をあたってはくれないか。」そう言っても、君は返事すらしないんだね。ただひっそりと、こそこそと、しかし確実に私のすぐそばにいる。ほんとにうんざりするよ。なんて思っているともう3日も経っていることに気づいた。ずっと同じ景色を見ているな。というより、同じ景色しかみれないのだ。退屈だ。誰かに会いたいな。私と時を共に過ごしてくれる友が欲しい。あ、そうだ、君がいるじゃないか。「もういっそ、君でもいいから、僕に寄り添…続きを読む
一瞬の誘惑。永遠の感情。だって、こんなに美しいじゃない、私のものにしたいと思って何が悪いの。だから私はあなたに全て与えるわ。私の全部。あなたが望むもの、なんでも。「あなた」は「わたし」の全てだから「わたし」は「あなた」と生きてはいかない。私の一部になって永遠に私の中で生き続ければいい。だからはやく、私のことを好きになって。もっと、ちゃんと私を見て。抗っても、抗っても。耐えきれない。だってこんなに私のことを好いているから、しだいに私もあなたを好きになる。あなたがくれるものなら、なんでも嬉しいの。あなたの全部。私はほしいの。「わたし」は「あなた」を愛しているだから「わたし」…続きを読む
いっそのこと、何処か遠くへ飛んで行きたいわ。この広い世界の隅々まで見て回るのが私の夢。そう、こんなのちっぽけな夢よね。私は、世界は広大なものだと思う反面、どうしても狭く、小さく感じてしまう。例え一周まわっても結局は同じところにかえってくるだけなんだもの。一周まわったんだったら、何かご褒美があってもいいんじゃないかなって思う。何かこの世界とは別の新しい世界に行けるとかね…。私やっぱり変わったわ。世界を見て回る夢、やめる。私は、新しい世界を見つける。それが私の新しい夢、同時に、最大にして、最後の夢。新しい世界を見る方法、私は知ってる。いや、誰もが知ってるはず。だけど人々は必ずそれからは目を背ける…続きを読む