現金って何?日本銀行が造ったアルミ金属で出来た1円硬貨が何個分かって言うのが、円、丸いから円、5円硬貨、10円硬貨、100円硬貨、500円硬貨、それより大きいのは札言って言う、札束でしばくのは金持ちの特権やったってよーイメージが湧かないなー例えば、こんな感じ「おばちゃんこれいくら?」「値札見たら分かるやろ」「負けてや」「がめついな~」「もう、赤字やわ、これでええやろ?あんたのせいで店潰れるわ」「この辺で手打っとき」「こんなん売れへんて、お客様は神様はちゃうの?」「冷やかしやったら、早よ帰り、営業妨害で警察呼ぶで」「しゃあないなあー」「毎度おおきに、300万円」え…続きを読む
俺には二才上の兄貴がいた。小さい時はよく近所の子をいじめては、いじめられた親が文句を言いに来た、団地の周りではよくある出来事だったので、親はさほど気にしていなかった。むしろ周りはそんな事で一々泣くなや、くらいしか思っていなかった。確かに大したことではないのにすぐ泣く奴がいた。蜂が飛んでいたので、網で捕まえて返したり勿論刺される心配が無いようにして、水風船を2階から投げて遊んだり、そんな事だ、怪我もしていないし、真夏に水がかかった所ですぐ乾くことだった。兄貴は中学に入ってから柔道を始めた。体格がよく、よその中学校との不良の喧嘩によく駆り出されていた。喧嘩の理由はどこどこ中学が調子にのっ…続きを読む
とある大都市の通りを歩いていた、そこにはピンクのお店もあるようなところだ。その時はそんな店に用はなかった。たまたま昼の飯屋でも探そうと入り込んだ通りだった。一人で歩いていると、その場所には場違いな女の子が突然声を掛けてきた。ピンクのお店の呼び込みにしては清楚で真面目そうな女の子だった。女の子と言っても20代で言葉遣いもすごく丁寧で熱心に声を掛けてきた。「少しだけ時間ありますか?」僕は特に用事も無かったし、何より彼女に興味があったから「少しなら時間はあるけど」と答えた。「この近くでセミナーをやってるので是非来てください」と言った。こんなピンク街でセミナーって思ったけど、彼女の情熱的な…続きを読む
大学3回生の初夏いつもと変わらない日々だった。これといってやることがなかった僕はいつもの様に歩いて1分の幼馴染の男友達の家に遊びに行った。いつもの様に玄関のチャイムを鳴らし「ヒロシ君いますか?」と親友を誘った。友達の母親が出てきて「ちょっと待ってね…ヒロシ友達がきてるよー」と呼んでくれたが返事がなかった。また、母親が玄関に出てきて「寝てるみたい…」と僕に伝えてくれた。「遊びに来ただけだから」と言って僕は仕方なく家に帰った。15年くらい同じ様なやり取りをしていた。いつもの事だ。昨日も一緒だったし、昨日の今日で流石に寝てるところ大した用も無いのに起こすのはよそうと思って帰るしかなかった…続きを読む
始業のチャイムが鳴るか鳴らないかくらいに 「おはよー」と明るく優しげな笑みを浮かべながら 彼女は挨拶をした。 下駄箱前は、この時間には他に生徒はいない。 僕は「おはよー」といつものように挨拶した。 地元の公立高校に通っていたが、いつからか朝の行事のようになっていた。彼女は同じクラスの同級生で派手なタイプではないが、いつも明るく優しい笑顔がクラスを明るくしていた。色白で服の上からもふくらみがはっきり分かる位スタイルもよかった。クラスの男子は少なからず彼女に好意を持ってきたに違いない。彼女とは教室では話をしたことはほとんど無く、教室以外でも話をする仲ではなかった。…続きを読む
始業のチャイムが鳴るか鳴らないかくらいに「おはよー」と明るく優しげな笑みを浮かべながら彼女は挨拶をした。下駄箱前は、この時間には他に生徒はいない。僕は「おはよー」といつものように挨拶した。地元の公立高校に通っていたが、いつからか朝の行事のようになっていた。彼女は同じクラスの同級生で派手なタイプではないが、いつも明るく優しい笑顔がクラスを明るくしていた。その上、色白で服の上からもふくらみがはっきり分かる位スタイルもよかった。クラスの男子は少なからず彼女に好意を持ってきたに違いない。彼女とは教室では話をしたことはほとんど無く、教室以外でも話をする仲ではなかった。唯一朝の挨拶くら…続きを読む
いつものやつの話をする。やつは、いつも現れる好きな人は居ないだろう存在感だけでいったらかなりのものだ。喧嘩自慢の大男だって逃げてしまう。ある種の世界チャンピョンかもしれない。時として、大きさや形を変えてくる。全長は5センチ位から場合によっては30センチに達することもある。リットルで表した方が正確なのか、いや立米で表した方が正確なのか、どうでもいい話だ。なのに、やつは必ず、やつだと分かる。誰もやつには近付きたくない。当然触れたくもない。色味は茶色かカレーの色に例えられる。今日も元気にこんにちわ。やつは元気のバロメーターなのだ。…続きを読む
ある地点から突然、現実世界から残されてしまったような空白が空いた。大事なパズルのピースを失ってしまったと言うべきか。違う世界に来てしまったような感覚を持ちながら、現実に時を刻んでいる。過去に戻るしか元あった世界に戻ることは出来ない。時間は世界で平等に動き続ける。ある意味冷酷に確実に今と言う時を過去に変えながら動き続ける。この世界は後戻り出来ないのだから、この世界を現実として受け入れるしかない。空白はいつまでも空白のままだ、或いは空白は埋めなければいけないものなのかもしれない。しかしその術を未だに知らない。宗教の教義にまがいなりにも回答を用意しているかもしれないが、空白を簿かす物でしかないことは…続きを読む