吐く息が白くなる頃に私の恋が実った相手は、イケメンで、優しくて、頭良くて私の理想的な人。こんなに幸せなことあるのかと思うほどに、幸せで、嬉しかったし楽しかった。私達は、音楽部に所属している放課後に響く音色はいつも綺麗私達はその音色を"恋音"と言っていた私はこんな幸せな日々がずっと続くと思っていた。ある春の日、桜が舞い散る日の放課後、私は相手の彼のクラスに話しかけにいこうとしたとき、彼を発見したのだが、横にいるのは私と幼なじみで最近部活に入った女の子だった。なにか、仲が良さそうだ。私は仲が良さそうで良かったと思い、見つめていたのだが、ふと下を見ると手を繋いでいた私は、え?と思…続きを読む
暑い。今年の夏は例年より増して暑い3年振りにこの電車に乗るとーちゃんやかーちゃんとも久しぶりに会う電車を乗り継ぎ、山を越えると、田んぼや畑が広がる。あぁ。懐かしい。この光景は心が癒される。都会の狭く、息苦しい空気とは違う都会も都会なりにいい所はあるが、僕は田舎が好きだもう夕方。だが、夕方とは思えない暗さスマホに雨雲が近づいていますと通知が入ったすると、10分後には雨が降り始めた僕は窓際の席だったから雨粒がよく見えた大きい雨粒だ。あの日も夕立があったなぁ旅立つ時も大きい雨粒が降っていたそして、1時間後には雨は上がり、空には虹がかかっていた。それと同時に僕は電車…続きを読む
ふぅ・・・超1流大学を主席で合格し、その大学に通っているが、なにか物足りなさを感じる別に困ったことはない。勉強する環境は今までで1番いい環境だろう。けれども、何か僕に足りないそれをずっと考えているとふと思いついたそれは夢だ僕にはなんの夢もない。とりあえず大学へ行きとりあえず勉強して、今まで過ごしてきた小学生の時は僕の夢は宇宙飛行士だったけれども、今となっては確実になれないある日、学校の最寄りの駅から電車に乗り、少し買い物をしようと、ショッピングセンターが集まる駅へ出た。その時、ある歌声が聞こえてきた綺麗な女性の声路上ライブでギターを片手に弾いている僕は目を奪…続きを読む
ある朝、新聞を読んでいると、右下に小さく想い出列車に乗りませんか?7月24日に東京駅から発車する夜行列車が皆さんの想い出を巡る列車へと変貌します!小さい頃の想い出や嬉しかった想い出。全て見せますぜひこの機会に乗りませんか?先着50名限定乗車金額は約10万円 こちらの電話番号に・・・というのがあった。私は不思議に思ったそもそも、夜行列車というには乗ったことがない。夜行列車は年々減少している。想い出列車というが、人それぞれ違う想い出をどうするのか。私は一度乗ってみたいなと思った。もちろん疑問しかないが、興味が出たすぐさま電話をかけ、予約が完了したそしてあっという間に当日にな…続きを読む
眩しい太陽のキラメキの中でとびきり大きな声で叫んだ「好きだ〜!」君と会った日から私は熱い恋に落ちた私は君の虜になったタイムマシンの針を壊してさあもう君と私の2人きりで永遠の夏を楽しもう他の人に「あなたの宝物はなんですか?」と聞かれたとき私は絶対「君とのたくさんの想い出。笑いあった日々や2人寄り添って抱き合った日々など色々です」と答える。そう君に伝えると君は照れた顔をして私を見つめ、唇を奪ったそして「じゃあこれも新しい想い出になるね」と言った突然のことに驚いたが、君にもっと惚れ込んだもう私は君を離さない掴んだ右手は握ったまま。もう誰にも掴ませない。…続きを読む
夜明け前に旅立った空にはまだ星が見える。月も綺麗に見える長いトンネルに入った先はまだ見えないみんなと築いた絆、誰にも引き裂けないみんなと離れ離れになっても、心の中にきっといる。もし、苦しいとき、膝をついてもいい。そして、すぐに立ち上がれ。きっとまた会えるから。だからそっちの世界でも君らしく。泥臭くても、地味でも、諦めるな!旧友から貰った言葉が頭の中に響くそして先が見えてきたあの日見上げた高く広い空。そんな景色はもう二度と出会えないのかもしれない。でも、次の世界では、別の景色が出会える。トンネルを抜けると、朝日が僕を眩しく照らすさあ始めようか。新しい世界が僕を…続きを読む
あぁ。あの日から何年経っただろうかあの日から一度も途切れたことのない足元にある糸。弛んだり、ピンと引っ張ったり、どこへ向かおうがついて回るあの日、君と別れて、僕たちは別々の道へ歩みだした。君が不安になって震えたときも糸をつたって、分かる。僕たちはそういう運命なのだろうか。ある秋の日。紅葉が綺麗になっている頃僕たちの糸は段々と弛み始めたそして、僕たちは再会した元恋人同士。少し間が空き、抱き合った君は泣いていた。僕は決めたこの糸が切れない限り、何度だって会える目的地に迷っても辿り着けるように君を愛そうと…続きを読む
いつもは、人通りが多い街も、ショッピングセンターも誰も居ない。静かな世界が広がる。みんな家で大事な人と暮らす。妻や夫、子供や親、祖父や祖母、友達や恋人様々だ。この世界が終わる日は大切な人と暮らそうと考えるんだろうか。私にはそんな大切な人はいないけど、大切なことはある私はそれと一緒にいるためにいつものあの丘へ行った。家の明かりが遠くなり、丘に着いたとき、あたりは暗い。星明かりが綺麗上を見上げると、隕石らしきものが私の上をいくつも通過する幻想的な景色電車もない。人もいない。声もないこんな世界は初めて見た。そりゃそうかそんな時にダンスをした私が大切なこと、それはダンスだ…続きを読む
もう嫌だよそんな弱気な言葉を吐いた僕の前には、僕じゃ勝てない人がいる。まるで壁のようだ100戦100敗。1勝もできない僕。情けないあぁ。もう何も考えたくない。歌って気を紛らわそうか。でも、そんなことで変わるはずがない。バカな僕でも分かる。周りから「もう諦めて、こっちに逃げてこいよ」そんな声も聞こえる。僕が欲しいのはそんなんじゃない。逃げる理由や、逃げるための道じゃなくて僕が目の前の敵と戦う勇気が欲しいんだ今、サンタさんがいれば、僕は勇気をくださいと、手紙を書き、靴下の中に入れるだろう。どんだけ、負けようが、ボロボロにやられようが、僕には戦う理由がある。負けられないんだ…続きを読む