瀕死。HPは残り1その瞬間に目の前は真っ暗になる突然、光が道を照らすその先には穴があって光が満ちているこれで帰れるきっと誰かが回復魔法をかけてくれたのだ僕は光の方へと駆け出し、飛び込む君の泣き声と共に僕は知らない世界へ落ちていく…続きを読む
君が光なら僕は影だ。君の台詞合わせに僕は付き合う劇団の中で僕はちょい役君はスポットライトを浴びる僕はその景色が好きでたまらないだから今日も僕は君との台詞合わせをする別に退屈じゃないし、むしろ楽しんでるくらい君の台詞まで覚えちゃうくらいに熱が入るそれ私の台詞だから良いんだよという君だけど僕は君が話すその台詞までもが好きなんだそれが優しく甘い君のメロディで世界に歌われる瞬間がたまらないある日、僕は光になった君の喉に影がさして、僕は光になったまばゆいスポットライトの中で本来君が歌うメロディが僕の声で世界に響いた君は喜んでくれた声にもなら…続きを読む
季節外れの雪が降った日君は涙を流した僕たちが袂を分かち合った日君は涙を流した結ばれるのは一瞬だった崩れたのも一瞬だったのだろうか同じように季節外れの雪が降った日互いを思うように体温を重ねたあれから幾つかの別れ道があったそれでも幸せな未来にまだ繋がっていたいつからだろう僕たちの目線が別方向に向いたのは同じ未来を見ていたはずなのにモチノキ目、キモチノ目を見ないようにヨメノナミダ。その涙の価値を僕は知らなかった。葉の上に咲くその花に君を重ねる。僕が少しでも目線をあげたなら君の気持ちに気付き、違う未来に繋がった。僕は森林に咲く花…続きを読む
たった1日だけ。大人になった君を見せてあげる。そう彼女は言った。僕は大人になった姿を想像した。どれくらいの背丈。どのような仕事。恋愛や結婚について。目を閉じてごらん。彼女は言った。3つ数えたら目を開けて。1.2.3僕は大人になった。彼女に言われて目をあけて目の前にいた僕と同じ歳に。こどもの日。出会った彼女にかけられた魔法。その当時の景色はない。軌道をかなりそれてしまったらしい。世界線がそれとも違うのだろうか。こどもの頃。ミライには、車は空を飛んでいる。宇宙旅行にも行ける。それがまだ実現されていない。僕のミライも同じ。理想は実現していな…続きを読む
青には未熟という意味があるの。君が僕に教えてくれた。子供の頃は真っ白な心を持っている。僕の心の色は真っ青に違いない。君の手を繋ぎ止める事が出来なかった。僕はそんな資格なんてないと思っていた。褒められるような人間。君にお似合いの人間じゃないと思っていた。君は高嶺の花で、この青い空のようで手を伸ばしても届かないと思っていた。僕と違いこの空のように澄み渡ってとてもキレイな別の世界に住んでいるそう思っていた。それが未熟だった。相応しいかどうかなんて僕が決める事じゃなかったんだ。この空の青さのように、君の心も青色だった。今ならそれがわかる。青い心を持った…続きを読む